「またいつか、私や他のメンバー達と一緒に遊びたい」
と言われた。言ってもらえた。
まだこれを、素直にありがたいと受け取るまでになれてない。申し訳なさが8割。
「どこに行ったらいいか分からない…」
という声ももらった。
そういえば、運営メンバーの中で1番波長のあっていた彼は、私が解散を切り出すより前に移籍を申し出ていた。それは、明確に「やりたい事や目指すところ」があったからだ。
今いる環境で楽しむよりも、強くなりたいという目標があった。
そして私自身も、自分のやりたいことが運営の後回しになっていることに、もどかしさを感じていた。
逆に言えば、2人に「強くなりたい」という共通の意識があったから、ここまでものすごいスピードでギルドが成長してきた。感謝している。
そしてある程度まで強くなった時に、2人ともが自分自身とギルドの成長を天秤にかけて、結果的に自分を選んだ。私は大半リアル都合もあるが…。
だが、彼が既にいなくなった現状、引っ張るエネルギーのほとんどを私1人で…は担えなかったであろう。
遅かれ早かれ、ギルド解散は避けられなかった。
私の最後のワガママで、1番ギルドとして勢いがあって華があるときに終わらせる。そしてギルドとしての箱もDiscordも全て消す。未練を残さないために。
ただそれは、私にとって、だ。
いくらひと月半ほどの最後の時間を残すとはいえ、特に長く在籍してくれた人、そしてやりたい事よりも「居心地の良さ」で楽しんでくれていた人にとっては…ということに改めて気付いた。
なぜ気付けなかったか。私に余裕が無くなっていたから。そして私にやりたいことがあったから。
文字にすると酷いものである。自己嫌悪。
居心地の良さは中々代え難い。
同時に、今いるメンバーで変わっていくので、ずっと同じなわけでもない。
それでも私がいればある程度の基盤は保たれるであろう、私がいれば。それができなかった、のだが。
成長するだけが楽しみではない。
ゲームだからこそ、のんびりぼちぼち楽しむのもまたひとつ。
その視点を改めて忘れないようにして、これからはただの1プレイヤーとして周りを気遣いながら遊べたらいいなと思う。その考え方自体がもう既に、運営側の考え方なのだが。笑
もうひと月ほど、罪悪感を常に抱いたまま過ごしている。正直疲れているのは事実。
だが、これがギルドとギルメンにできる最後のこと。もう何も頑張らなくていい。
そろそろ最後の挨拶のメール文面も考えなくてはならない。いよいよ終わりが近づいてきた。